戦争体験者の労苦を伝える
平和祈念展示資料館では、さきの大戦での兵士、戦後強制抑留者、海外からの引揚者の方々の労苦について、広く多くの方に知っていただくため、全国で展示会を開催しています。
平成29年10月4日(水)から10月9日(月・祝)まで、山口県下関市で開催します。
日 時 | 10月4日(水)~9日(月・祝) 10:00~18:00 |
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会 場 | 下関市民会館1階 展示室 |
入場料 | 無料 |
後 援 | 山口県、山口県教育委員会、 下関市、下関市教育委員会、 公益財団法人 下関市文化振興財団 |
出展数 | 225点 |
「平和祈念展in下関」では、当資料館が所蔵する代表的な実物資料のほか、
戦時中に山口連隊から発行された書類や、山口県出身のシベリア抑留者が
収容所から持ち帰ったトランク、引揚者に発行した仙崎港への上陸証明書など、
地域ゆかりの資料を展示します。
また、山口県出身の元兵士が従軍中に描いた絵画を特別展示として紹介します。
主な展示内容
「兵士」:兵役に関する公文書、装備品など
「戦後強制抑留者」:抑留生活中の作業衣、生活用品など
「海外からの引揚者」:引揚げ時の混乱を示すメモ、書類など
<特別展示>
「兵士・野村克己のスケッチ」
山口県出身の元兵士・野村克己氏が、従軍中に描いた水彩画を展示します。
野村氏は昭和15(1940)年に山口の歩兵第42聯隊に入隊しました。
中国南部の上海、蘇州を始め、マレーシア半島からインドネシア、
更にオーストラリアに近いタニンバル諸島へと転戦を続け、
昭和21(1946)年6月に復員しました。
絵画を趣味としていた野村氏は、時間を見つけては、
それぞれの地域の風物、人物などを描き続けました。