1945年8月15日、一つの長い戦争が終わりました。
 大きな悲しみや痛みを背負いながら、人々は焼け跡から復興に向けて立ち上がり、新しい一歩を踏み出しました。
 終戦から78年。めざましい科学技術の進歩とともに、社会構造や自然環境は劇的に変化しました。
 今、世界は再び不穏な空気に包まれています。

 この夏は、43名の著名な漫画家が、終戦から155年後を描いた「2100年8月15日」をご紹介します。 これらの作品群は、自身も引揚体験者である森田拳次氏の呼びかけに賛同した漫画家たちによって、2009年から2012年頃に制作されたものです。2021年に、作品を管理していた一般財団法人 日本漫画事務局 八月十五日の会から平和祈念展示資料館へ寄贈されました。
 漫画家たちは、時にあたたかく、時に辛辣なユーモアで、未来のために私たちは何をすべきかを問いかけます。描かれているのは、平和、次世代エネルギー、ロボット社会の到来、地球温暖化、多様性社会などなど。おかしさの中に、どこか笑いごとではすまされない怖さが潜んでいます。

 2100年8月15日は日曜日だそうです。
 世界は、どんな朝を迎えているのでしょうか。
 子どもたちは、どんな未来を目にするのでしょうか。

◆チラシPDF版はこちら

日 時 2023年6月27日(火)~10月1日(日)
9:30~17:30 (入館は17:00まで)
前期:6月27日(火)~8月20日(日)
後期:8月22日(火)~10月1日(日)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、8/27(日)  
※8/14(月)は開館
会 場 平和祈念展示資料館 企画展示コーナー
協 力公益社団法人日本漫画家協会、(有)ちばてつやプロダクション
作家(五十音順)
鮎沢 まこと/今長谷 はるみ/いわみせいじ
ウノ・カマキリ/おおさわ・匡/大下 健一/小野 耕世
小幡 堅/笠根 弘二/一峰 大二/香取 正樹
柄木田 一夫/河原崎 弘司/木下 としお/草原 タカオ
クミタ・リュウ/倉田 新/小山 賢太郎/さいとう・たかを
柴田 達成/ジョルジュ・ピロシキ/すずき 大和/清 つねお
ちばてつや/チョン・インキョン/辻下 浩二/ながやす 巧
楢 喜八/二階堂 正宏/はせべくにひこ/花村 えい子
浜坂 高一朗/原子 つとむ/バロン吉元/伴 武司
ビッグ錠/古谷 三敏/森田 拳次/森本 清彦
やなせたかし/矢野 功/矢野 徳/山根 青鬼

夏休みワークショップ

未来をえがこう 「2100年8月15日」
日時:8月11日(金・祝日)、12日(土)、13日(日)、14日(月)、10:00~16:30
イマジネーションをフル回転! 未来のカタチをえがくワークショップです。
特設のアトリエで、アーティストが作品づくりをお手伝いします。

※画像の無断転載を禁止します。

「惑星修学旅行」©ちばてつや(通期)
「8月15日をケア・ロボットの上で祈る」©バロン吉元 (通期)
「国境がなくなる」©森田拳次(通期)
「特訓千手ロボット」©森田拳次(後期)
「人間は歴史からはけっして学ぼうとはしない」©古谷三敏(通期)
「天気の良い日は空中散歩」©ウノ・カマキリ(前期)
「空中都市が実現する。」©やなせたかし(通期)
「温暖化防止の緑化運動」©小幡 堅(前期)
「TIME MACHINE」©ジョルジュ・ピロシキ(通期)
「資源の調達」©クミタ・リュウ(後期)
平和祈念展示資料館 (総務省委託)