玉砕の島で生き抜いた移民たちの記録

第一次世界大戦後、日本はサイパン島やパラオ諸島をはじめとする南洋群島の委任統治権を認められ、何万人もの民間人が移民しました。しかし、太平洋戦争の後半になると、それらの島々はアメリカ軍の総攻撃を受け、多くの住民が激しい地上戦に巻き込まれました。
生き残った人々は、アメリカ軍の収容所でたくましく暮らし、やがて故郷へと引き揚げました。本企画展では、込宮まつか氏が収集した収容所の写真を中心に、南洋群島からの引揚げについて紹介します。
※期間中、一部展示替えを行います。

◆チラシPDF版はこちら

■■ 込宮(旧姓:柏木)まつか氏 プロフィール ■■
昭和3(1928)年、4歳の時に八丈島からサイパン島へ移民。
19年6月、郵便局員として在職中、戦闘に巻き込まれる。
その後アメリカ軍に保護され、約1年半の収容所生活を送る。
帰国後、南洋群島協会(南洋群島引揚者の団体)に所属し、南洋との交流や戦没者の慰霊に努める。
平成3(1991)年没。

日 時2019年7月2日(火)~9月29日(日)
9:30~17:30 (入館は17:00まで)
休館日:7月8日(月)、8月25日(日)、9月2日(月)、
    9月9日(月)、 9月17日(火)、9月24日(火)
会 場平和祈念展示資料館 企画展示コーナー

関連イベント(参加無料・予約不要)


■ギャラリートーク■
学芸員による展示解説を行ないます。
●7月7日(土)、8月4日(日)、8月24日(土)、9月29日(日)
 各日13:00~(約40分)

込宮氏が戦前に勤めていたサイパン郵便局
住民たちに投降を呼びかけるアメリカ軍人
サイパン戦の1か月前に撮影された
込宮氏らの集合写真
サイズの合わないボロボロの服を着る少年
平和祈念展示資料館 (総務省委託)